【国土交通省】車椅子使用者用客席の整備におけるサイトラインの確保等に係る設計時の配慮について(依頼)

国土交通省から日事連を通じて「車椅子使用者用客席の整備におけるサイトラインの確保等に係る設計時の配慮について」の依頼がありましたので、お知らせします。

依頼内容
  • 劇場等の整備にあたり、「建築設計標準)」で定められた車椅子使用者用客席に関する「質の向上を図る3つの観点」に十分配慮した設計に努めていただくこと
  • 劇場等に該当しない施設であっても、客席に相当する施設を整備する場合には、同様の配慮を行っていただくこと

車椅子使用者用客席に関する「質の向上を図る3つの観点」

高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(建築設計標準)(R7.5.30公表)

質の向上を図る観点 標準的な整備内容
車椅子使用者用客席のサイトライン
  • 前列の観客の頭上から舞台等へのサイトラインを確保できる構造とすること
  • イベント中に観客が立つことが想定される施設の客席では、前列の観客が立っている状況で舞台等へのサイトラインが確保できるよう計画・検討すること
  • サイトラインの確保については、建築設計標準に例示するチェック・検証方法によって検証することが考えられること
車椅子使用者用客席の分散配置
  • 一般客席の利用者と同様に車椅子使用者が多様な価格帯を選択できるよう、チケットの価格帯や客席の種別ごとに、又は水平・垂直に分散して設けること
車椅子使用者用客席の同伴者席
  • 同伴者用の客席(スペース)を車椅子使用者用客席の後ろではなく横に隣接して設けること
  • 可動椅子の設置が可能な場合には、同伴者席は固定席でなくスペースと可動椅子に依るものとすること

本編第2章「単位空間ごとの設計」 13.劇場、競技場等の客席 抜粋
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(参考)建築物におけるバリアフリーについて(R7.6.1施行)

   改正概要

   全体版(PDF版)  本編   付録  

   【別冊 建築プロジェクトの当事者参画ガイドライン】

   【別冊 バリアフリー改修・改善のポイント】

   【別冊 設計事例集】