山口県和木町にとって唯一の観光資源である蜂ヶ峯総合公園内に、新たなにぎわいの拠点を整備するためにぎわい創出拠点整備事業が採択され、2021年4月に全世代型新エリア「Bee+(ビープラス)」としてオープンした。
公園が抱える様々な課題解決と共に、公園全体に活気を取り戻す起爆材的な施設として、多世代が多様な楽しみ方ができ、官民一体となった持続的なパークマネジメントを可能にする環境整備を行った。
円形の芝生広場を中心として、交流棟、レストラン棟、こども広場、イルミネーション広場、ポニー牧場などを配置している。円環状の配置計画は、ビープラスに訪れる人々の交流を活発にし、水紋が広がるように公園全体の活性化につながることを企図した。
公園道路とスムーズにつながり交流を促進する園路計画と配置計画
カーブする公園道路沿いにあるにぎわい交流ゾーンと公園全体をスムーズにつなぐために、円と円が接する構成からアプローチ、園路の計画を行った。これと既存の広場を重ねて生まれた芝生広場が全体配置の要となった。既存樹木の町の木でもあるヤマモモは、芝生広場のシンボルツリーである。
交流棟とレストラン棟は、芝生広場を挟んでカーブする公園道路に呼応するように放射状に配置して、ランドスケープを与えた。これにより無秩序だった場所性に特色が生まれ、様々なアクティビティーが絡んで交流ゾーン全体が活性化される。

建物概要
| 建築主 | 一般財団法人和木町蜂ヶ峰総合公園管理協会 | 
|---|---|
| 設計監理 | (株)オオバ ・ (株)長野総合建築事務所 | 
| 施工者 | 勝井建設株式会社 | 
| 工事場所 | 山口県玖珂郡和木町瀬田173番地4及び173番地5 | 
| 主要用途 | 公園 | 
| 構 造 | 木造 | 
| 階 数 | 1階 | 
| 敷地面積 | |
| 延べ面積 | 685.31㎡(2棟合計) | 
| 工 期 | 令和2年1月~令和3年1月 | 





