波多野建設が手がける「オーガニックハウス 」は、20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライトの建築美学「有機的建築」を、日本の気候風土や現代の暮らしに丁寧に調和させた住まいです。
有機的建築とは、建物を自然の一部と捉え、周囲の環境や住まう人々の生活と深く結びついた、心地よく調和のとれた空間をつくる思想です。
外観は、水平ラインを基調とした落ち着いた佇まいで、深く張り出した軒が特徴です。このデザインは、単なる美しさだけでなく、日射をコントロールし、夏は強い日差しを遮り、冬には太陽の光を取り入れるといった、自然の力を活かした“パッシブデザイン”でもあります。庭と室内の境界を曖昧にするような大きな開口部が設けられ、リビングやダイニングにやさしい光と風が流れ込み、自然と共にある暮らしが実感できます。
室内はナチュラルカラーを基調とし、木の質感や間接照明によって、静けさとあたたかみのある空間が広がります。天井には高低差をつけ、場所ごとに異なる天井高が、空間のリズムや居心地を巧みに演出。室内にいても自然の変化を感じられるよう工夫されており、春夏秋冬それぞれの美しさが住まいに彩りを添えます。
間取りは「ニ世帯近居」をテーマに、親世帯と子世帯がほどよい距離感で共に暮らせるよう設計されています。加えて、防災や高齢者の見守りといった現代のニーズにも応えています。太陽光発電やV2H、非常用水タンクの設置により、災害時のライフラインを確保。さらにIoT機能付きの見守りカメラやスマートセンサーが搭載されており、離れて暮らす家族がスマートフォンで親の様子を確認できる安心設計です。
建物概要
建築主 | 波多野建設株式会社 |
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設計監理 | 波多野建設株式会社一級建築士事務所 |
施工者 | 株式会社早川組 |
工事場所 | 山口市吉敷赤田1丁目14-24 |
主要用途 | 住宅展示場 |
構 造 | 木造 |
階 数 | 1階/2階 |
敷地面積 | 1,068.41㎡ |
延べ面積 | N棟1階 114.86㎡ 34.74坪 S棟2階建 96.35㎡ 29.14坪 |
工 期 | 令和4年6月8日~令和5年1月31日 |