白壁の町柳井 古市金屋伝統的建造物群保存地区に隣接する体育館(昭和51年建設)の、耐震補強を伴う改修工事です。
耐震補強は、隣接建屋との干渉から建物外部に補強が難しい為、建物内部に独立柱補強鉄骨フレーム、マンサード型ブレース、K型ブレース、炭素繊維シートによる柱補強、方杖補強、基礎の補強等の工事を行っています。
改修工事は、屋根カバー工法による雨漏り対策、外壁改修、メインアリーナ特定天井撤去を伴う各仕上げの改修を、ほぼ全面的に行っています。メインアリーナのある2階には、西側にもトイレを増設、バリアフリー観覧スペースを設け、利用形態を充実させました。
全館をLED化し、メインアリーナには輻射熱空調、サブアリーナには対流式空調を設置しています。輻射熱空調は、暖房時の室温と床表面の温度差が2℃弱と対流式暖房に比べ温度差が小さく、空気も汚れにくい為、災害時には避難施設として、有効に機能すると想定されます。バドミントン、卓球等の競技では、無風の為、送風による影響も受けません。
市民に愛され利用されてきた体育館。白壁の町並みのイメージを損なわない配色等、元の建物の記憶を残せる様心がけました。
建物概要
建築主 | 柳井市 |
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設計監理 | 株式会社巽設計コンサルタント |
施工者 | 建築:井森工業(株) 機械:トオル電気(株) 電気:(株)クニモト電設工業 |
工事場所 | 柳井市柳井3714番地の3 |
主要用途 | 体育館 |
構 造 | RC造(一部S造) |
階 数 | 地上3階 |
敷地面積 | 6,144.66㎡ |
延べ面積 | 4,738.60㎡ |
工 期 | 令和5年9月~令和6年12月 |
ホームページ | https://yanaishi-taiikukan.com/ |